女子高生の私と不機嫌な若頭


「……っは、まじかよ。……けど、残念ですね。杏奈は貴女の元へ帰りませんよ?だって杏奈は自分の意思で貴女から離れて自分の意思で俺の所にいる」
「……そうだろ、杏奈」


そう言って私を引き寄せる俊太郎さん

言うの……
言わなきゃ…
言わなきゃ…


けど、涼介さんを目の前にしたら
言えなくなっていた



「……杏奈」


その時、涼介さんが私の名前を呼ぶ
私の身体に電気が走る


久々に涼介さん呼ばれただけなのに…


「迎えに来るのが遅くなって悪い……お前が居なくなってすぐ探したんだ……ここまでくるのに……このザマだ」

涼介さんは頬の傷に指をさした
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