女子高生の私と不機嫌な若頭
『涼介さん、すみません』
スヤスヤ寝ている雄哉を
おんぶしてくれる涼介さん
「大丈夫」
それだけ返ってくる
あとは特に会話はない
歩いて15分の道のりが
とても長く感じる
『あの角曲がったらすぐなので…』
そう言って雄哉を受け取ろうとしたけど
涼介さんは、そのまま歩いて行ってしまった
『あの……』
「お袋に八つ裂きにされる」
八つ裂き?
そ……そんなに怖いのかな?
結局、玄関前まで送ってもらった
『ありがとうございます、おやすみなさい』
お礼を言って雄哉を受け取り玄関を開けた
静まり帰ってる我が家
今日はいない……大丈夫
ドアを閉めようと振り返ると
まだ涼介さんが立っていた