坂道では自転車を降りて
「もうすぐ公演なのに、神井くん、途中で帰ったね。どうしたんだろう。」
「。。。。」
一瞬気が遠くなった。
そっか。。だよな。公演の曲だもんな。

「本人に、、聞いてみたら?」
「何を?」
「どうしたの?って。」
「そんなの、無理だし、関係ない私が聞いたら変だよ。」
「そうかな。。そうかもな。」
関係なくないだろ。こいつ、本当に馬鹿だな。

 ここで、そんな事ないよ。思い切って話してみなよって言えたら、いいヤツなんだろうけど。やっぱり俺には言えなかった。
 盛大なため息で、気分を押し流し、気を取り直して歌うことにする。

 君が泣いてた。僕も泣きそうになった。
 だけど、堪えて笑った。元気出せよと笑った。

 俺は自分に言い聞かせるつもりで歌った。この歌みたいに、せめて君の一番大事な友達でいたい。ずっと。君が誰と付き合っても、別れても、いつも君の傍にいて、君を守り続ける友達でいられるなら、そのほうがずっと良いじゃないか。

 君が泣いてた。僕も泣きそうになった。
 だけど堪えて笑った。元気出せよと笑った。
 君が、寂しいときはいつだって飛んでくよ。
 上手く言葉がみつからないけれど
 僕の声が君の心を癒すなら、
 ただ相づちをうつだけでもいいかい?
 君がいないと、僕は本当に困る。
 つまりそういう事が、君は僕の友達。
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