坂道では自転車を降りて
10時過ぎ、電話がかかって来て、昨日の公園で待ち合わせた。彼女は舞台装置の案を絵に描いて来ていた。といっても、ただの部室だが。昨日のベンチで並んで座り絵を眺めながら話す。
「役者も絵にした方が良かった?本人そのままだと個性的になりづらいけど、今回はそのままの方がいいかな。それと、裏方役の子はどうするの?」
「もちろん、役者にやらせるよ。本人のキャラを本人が演じる必要もない。その方が気持ちが乗るかもしれないけど、人によっては、自分と見分けがつかなって。演出がやりにくいかもしれない。本ができたら普通にキャスティングするよ。」
「そう。だったら、人物の絵も描く?」
「いや、もういいよ。いろいろ話して、結構出来上がったし、後はみんなに考えてもらおう。以前、読んだ本に、役者が自分らで演じながら舞台を作って行くやり方が載ってて、、今回はそういう方式で行こうかと。図書室の本だったかな。」
「なんとか、できそう?」
「とりあえず、みんなが読めるレベルにはなりそうだ。あとは、みんなに見てもらって、だな。」
「よかった。」
彼女は肩の荷が下りたように、息を吐いた。
「いや、まだ見通しが立っただけで、全然終わってないから。」
「あ、ごめん。そうだね。」
また俯いてしゅんとする。なんか、昨日から俺がいじめてるみたいになってる。実際には俺の方が振り回されてる筈なんだが。
「役者も絵にした方が良かった?本人そのままだと個性的になりづらいけど、今回はそのままの方がいいかな。それと、裏方役の子はどうするの?」
「もちろん、役者にやらせるよ。本人のキャラを本人が演じる必要もない。その方が気持ちが乗るかもしれないけど、人によっては、自分と見分けがつかなって。演出がやりにくいかもしれない。本ができたら普通にキャスティングするよ。」
「そう。だったら、人物の絵も描く?」
「いや、もういいよ。いろいろ話して、結構出来上がったし、後はみんなに考えてもらおう。以前、読んだ本に、役者が自分らで演じながら舞台を作って行くやり方が載ってて、、今回はそういう方式で行こうかと。図書室の本だったかな。」
「なんとか、できそう?」
「とりあえず、みんなが読めるレベルにはなりそうだ。あとは、みんなに見てもらって、だな。」
「よかった。」
彼女は肩の荷が下りたように、息を吐いた。
「いや、まだ見通しが立っただけで、全然終わってないから。」
「あ、ごめん。そうだね。」
また俯いてしゅんとする。なんか、昨日から俺がいじめてるみたいになってる。実際には俺の方が振り回されてる筈なんだが。