坂道では自転車を降りて
話していると、電話を終えた飯塚がこっちへやって来た。
「彼女どうしちゃったの?」
「どうだった?ちゃんと彼女が出たのか?」
「暗いし、上の空と言うか、歯切れが悪いというか。。」
「彼女、何してた?どこにいた?」
「家にいるって言った。多分、本当だと思う。明日はちゃんと学校に来るって。今日は球技大会がダルかったから、サボったって。ちがうよな。」
「。。。。」
「弁当は海で食べたって言ってた。」
「海?」
「そうか海か。でも、よかった。無事ならもういいや。」
「俺がお前の隣にいるの分かってたみたい。お前は元気かって聞かれた。」
「え。」
「大野さんがいないから、寂しくて駄々捏ねてるって言ったら、やっと笑った。お前ら、また痴話げんかしてんの?」
「。。。。。」
沼田と顔を見合わせる。痴話げんか?なんだろうか。。
「でも、球技大会だからって学校サボるなんてどうかしてるぞ。俺達は受験生なんだし、第一、危ないじゃないか。お前も手加減っていうか、もっと大事にしろよ。さっさと仲直りしないと、俺がとっちゃうぞ。」
「飯塚、神井にもそれなりに事情が。」
沼田が割って入った。
「そんなの冗談だよ。でも沼田も、こいつらに振り回される事ないぞ。年中ゴタゴタしながら、もう1年近く付き合ってるんだ。そろそろ落ち着くか、別れるかすればいいのに。」
痴話げんかか。。そうだな。なんだか力が抜けた。