坂道では自転車を降りて
「実際には、俺、自分がそんなに長く我慢できるのか、わからないんだ。でも、できるだけ君を大事にしたいと思ってる。」
「うん。」
「だから、その、俺が理性を失いそうになったら、『卒業まではしないって、約束したでしょ。』って、止めて欲しいし、その、あれだ。あまり挑発しないで欲しい。お互いのためにならないから。分かった?」
「分かった。笑。」
分かったとは言ったけど、たいていの場合、彼女にはその自覚がない。これは俺にとってかなりの試練になるだろうな。真剣に頷いた彼女に俺は苦笑いを返した。
「でさ、そのスカートなんだけど、今日はどういうつもりで履いて来た?」
「単に楽だからです。」
「。。。。本当に?」
「本当に。笑。」
「わかった。じゃあ、勉強しようか。」
「うーんと、一つ質問。」
「なに?」
「受験が終わったら、その、するの?」
する。と心では決めている。だが、そう考えただけで、にわかに頭に血が上る。頭がくらくらして、鼻血がでそうになる。落ち着け、俺。
「それは、、、その時また考えたら良いんじゃないかな。」
とりあえず、建前を述べておく。
「ああ、そうだね。」
彼女はホッとした顔を見せた。