坂道では自転車を降りて
そんな。だって、まだほんの少し触っただけじゃん。もうちょっと、触らせてよ。哀れな声で抗議する俺を一瞥し、彼女は
「さっき自分で言ったくせに。」といった。
確かにそうなんだけど。。。
憮然とした表情をした俺に背をむけ、胸元のボタンを留める。ブラジャーそのままでいいのか?覗き込むと
「もうっ。見ないでよ。」と言いながら逃げ回る。
プリプリ怒っている彼女の背中を見ながら、あきらめきれない俺はもう一度彼女に触れようと肩に手を伸ばした。気配を察した彼女は振り向いてその手を押しとどめる。左手も出すと同じように手を取られた。2人で力比べが始まる。なんだかレスリングみたいになってきたぞ。中途半端に開いた胸元が、どうしようもなく俺を誘う。
「いいじゃん。もうちょっとだけ。ね。」
俺の視線が気になるのか、身を捩って胸元を隠そうとする。
「何言ってるの!もうだめです。」
ダメと言われると、ますますしたくなる。だって、君はちゃんと可愛いパンツを履いてきてるんだろ?この前来たとき、そう言ったじゃないか。
さあ、君をどう料理してやろう。このまま抱きすくめて押し倒すのは簡単だし、キスしながらぎゅうっと抱き締めたら、あっという間におとなしくなるだろう。あちこち触ってきゅんきゅん言わせて、訳が分からなくなってからでもいい。それとも気が遠くなるまでキスしてやろうか。彼女と力比べをしながら、スカートの中の攻略方法をあれこれ妄想した。彼女は結構真剣な顔で俺を睨んでるのに、俺はなんとなくニヤけた顔をしていたからか、彼女が本気で怒りだして、瞳が潤んできた。あちゃあ。この顔はまずい。つい苛めてしまうパターンだ。でも、やらなきゃいいんだよな?
自分の顔がますますニヤついているのが分かる。この時の俺はもう担任の言葉も、ここが自宅で階下に母さんがいることも、全て忘れてしまっていた。