坂道では自転車を降りて

「どうして、こんなことしてくれるの?」
当然の疑問だな。
「別に。君が不安定だと俺が困るし。君の成績が急降下してるのが、俺のせいみたいに言われるといやだから。実際には俺のせいばかりじゃなさそうだけどね。」
「ごめんね。しっかりしてなくて。」
「そうだな。もう少しちゃんとしてると思ってた。」

はぁ。と彼女がため息をついた。
「それでもまだ俺と大差なさそうだ。君がちゃんと勉強し始めちゃったら、俺は追いつけないかもしれないな。」
「でも、神井くんはもっと、なんていうか、違う所が凄いよ。」
「それは俺も否定しない。でも、大学の偏差値だけで人をランク付けて、君と俺が不釣り合いだとか言う人もきっといる。そんなやつ放っとけばいいのかもしれないけど。俺自身も多少、気になるんだ。君の親がそう思わないとも限らないし。」
「。。。。」彼女は驚いたような顔をする。
「ごめん。君の両親を悪くいうつもりはないんだけど。」
「いや、そうじゃなくて。。そんなことまで考えてるの?」
「考えるでしょ。普通。」
「そうか。。確かにウチの親はそうかもね。」
否定しないのか。これはますます頑張らないといけないな。そういえば、彼女には弟がいた。弟が彼女よりさらに賢くて、するっと東大とか入っちゃったりしたら。。考えるとかなり凹む。いまさらどうなる訳じゃないが。

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