坂道では自転車を降りて

「それは。。でも、もし本当にそうなら、仕方ないんじゃないかな。」
は?今なんと??仕方ない??
「ちょっと待って多恵。君は、俺が生駒さんに乗り換えても仕方ないって言ってるの?」

 君にとって俺ってその程度なの?何度も泣かされて、成績だってボロボロで、それでも俺の部屋に来てくれるのは、俺の傍で勉強しているのは、君が俺と一緒にいる未来を望んでいるからだと思っていた。俺になら何をされても良いと、私の初めての人になってくれって、そう言った筈だ。俺を信頼してくれてるからじゃなかったのか?

「仮に今、神井が別れてくれって言ったら大野さんはどうする?生駒さんの事だけじゃなくて、進学とかいろいろあるだろ。君といる事が神井にとってマイナスだとしたら。君はどうする?」
「おい!」
「いいから、神井は黙って聞いてろよ。。」

彼女は俺の顔を見ながらゆっくりと言葉を紡ぎ始めた。
「本当にそうなら。。。諦めるしかないと思う。ただ、その時自分が冷静に受け止められるかどうかは、自信がないけど。駄々捏ねても格好悪いだけだし。できるだけ迷惑かけたくないから。」
「多恵。。」
なんだよ。そりゃ。いまさら迷惑とか、、何を言ってるんだ。ってか、。それって、あの日の俺を全否定してないか?

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