君色ドラマチック
「わあ……!」
3畳ほどしかない部屋の天井には、小さなシャンデリア。
その下には、トルソーに着せられた、ドレス。
肩を出したビスチェ型のそれは、上半身からくびれにかけて、体にフィットしている。
けれど、スカート部分は太ももの辺りからふわりとふくらみ、バルーンみたいな裾の部分が、何段にも重なっていた。
背中には、リボンがついているみたい。
腰の綺麗なくびれのラインから、とがったリボンの先が見えている。
大人の女性らしく、シンプルではあるけれど、結城らしい遊び心が感じられた。
光沢のある生地や、首にかけられたネックレス、ドレスに縫い付けられている無数のビーズが、シャンデリアの光を反射してキラキラと輝いている。
星だと思ったのは、このたくさんの光だったんだ。
「綺麗……」
一歩踏み出せば、手を触れられる。
だけど、そうして良いのかはわからなくて、そっと結城をふりかえった。
「ねえ、これって何色なの?」
たずねると、結城はにこりと笑った。
「白だよ。地上に降りてきたばかりの雪みたいな白。まだ誰にも踏み荒らされていない、純白」