君色ドラマチック
3階建のそこには『トランクルーム/空あり』と、小さな看板が立っていた。
トランクルームって……貸倉庫だよね。そうか、家に置いておくと私が来た時に見てしまうから、ここに置いておいたわけか。
「作業をしていたときは、マンスリーマンションを借りてたんだ。絶対に秘密にしておきたくて」
建物の中は。明るいトーンの全く同じドアがずらりと並んでいる。
番号のふられたそのドアの一つに、結城はポケットから取りだした鍵を差し込んだ。
がちゃりと音がして、鍵が開く。
結城はゆっくりとドアノブを回した。
中はまだ暗い。
結城に引かれて、そっとトランクルームの中に足を踏み入れる。
「準備は良い?」
「うん」
「じゃあ、お披露目だ」
結城が部屋の灯りをつける。
その途端、まるで夜空の星が降り注いできたような錯覚に襲われた。