君色ドラマチック
白……。
「ということは」
これって、ウエディングドレス?
「綺麗だろ?」
結城は誇らしげに胸をはる。
たしかに綺麗。今まで生きてきて見たものの中で一番。
でもどうして、言ってくれなかったんだろう。
「結城、既製服は辞めて、ウエディングドレスのデザイナーになりたかったの?」
「は?どうしてそうなる?」
「だって、独立したいんでしょう?そのための試作品じゃないの?私に他の人と仕事ができるようになれって言ったのも、そのためじゃないの?」
尋ねているのはこっちなのに、結城の頭の上にハテナマークがいっぱい浮かび上がっている。
仕方なく、森さんの話を一部伝えると、やっと納得したような顔をした。
「いやいや、まだ独立なんて考えられない。もっと勉強して、キャリアを積んで……きっといつかは、と夢見てはいるけど」
「じゃあ、これは何のために?」
「お前なあ……どれだけにぶいんだよ」
はああ、と結城は大きなため息をついた。
きょとんと首をかしげる私に、結城は呆れた顔で言う。
「これは、お前のだよ」
「え?」
私の?
「……わからないかな。俺の横で、これを着てくれって言ってるんだ」