君色ドラマチック
そりゃあ、色彩系の授業はてんでダメだから、パターンは必死で勉強したんだもの。
パターンの授業で優秀な点を取れば、なんとか進級させてくれるって言うから。
けれど、こんなふうに他人に自分の技術を褒められたことのなかった私は、単純に嬉しくなってしまった。
胸の中が熱くなるような、初めての感覚。
「そ、そう……?じゃあ、お言葉に甘えようかな。私、実は組んでくれる人がいなくて困ってたの」
正直にカミングアウトすると、結城は眉を下げるようにして笑った。
「あはは、俺も」
「え、嘘。意外だね」
「俺デザイナー志望なんだけど、絶対このデザインでいきたいっていったら、みんなに引かれちゃって」
結城はそう言い、一枚のデザイン画を取り出した。
それを見た私は、卒倒しそうになる。
卒業制作の作品は、レディースのドレスを作ると決まっているんだけど……。
彼のデザインは、全身白。
他の明るい色の可能性もあったけど、デザイン画の端に『白ガーゼ』とメモ書きされているから、白だろう。