君色ドラマチック
「そっか。Vivienneか。そう言われるとわかりやすい」
意外にも結城は、うんうんとうなずいてみせた。
「ごめん、書き直してくる。もしかしたら全然違うデザインになるかもしれないけど、コンビ解消はなしだよな?」
結城はデザイン画をしまうと、スマホを取りだした。
「連絡先、交換して」
一瞬、どきりとした。
男の子に連絡先を聞かれるのは初めてではないけれど、結城と繋がる手段を持つということは、今まで知らなかった世界への扉を開くような、期待と不安を感じたから。
「うん、いいよ。でも、先に言っておいていい?とても大事なこと」
「ん、なに?」
「私、先天性の色覚異常で、色がわからないの」
結城の少し眠たげな目が、ぱっちりと見開かれた。