君色ドラマチック
『えっ』という形で止まった口。
ああ、やっぱりこの人もダメなのかな。いくらパターンを作ってほしいっていっても、色のわからない人と組みたくないよね……。
「そうなのか?知らなかった。それなのにちゃんと進級して、あんなパターンが作れるなんて、あんたすごいな」
そうでしょ。すごいでしょ……って、は?
今度はこちらが目を見開く番だった。
色覚異常を告白した直後に『すごい』なんて言われたの、初めてだったから。
「やっぱりあんたは、俺が見込んだパタンナーだ。これからよろしく!」
そう笑顔で言った結城は、握手を求めてきた。
おずおずと差し出した手を、ギュッとつかんだ結城の手は、まるで私を暗い地の底から引きずり出してくれる光のように思えた。
これが私と結城の、初めての出会い。