君色ドラマチック
縫製工場に足を運んだり、ショップ店員にお客様の反応を聞きに行ったり、デザイナーも机に向かってデザインだけしていれば良いわけじゃないのはわかる。
色々な仕事相手がいることも。女性だって、オネエだって、おなべだっている。
だけど、こんな時間までいったい何を……。
まさか……浮気!?
なんてこと。気づいてみれば、限りなく黒に近いグレーじゃないか。
結城は普通の人から見たらモード系のモテにくい服装をしているけど、顔と人当たりはいいし、なにかの間違いがあっても不思議じゃない。
「ううう~」
色々な悪い空想が頭の中を駆け巡る。
けど、どれだけ私が考えたって、真実はわかりようもない。
いいや。知らないふりしよう。
本当は浮気してるなら、そんなこと知りたくないし、してないならそれでいい。
実は気になるし、かなりモヤモヤしているけどね。
私はテーブルに置きっぱなしにしていたお弁当屋さんのからあげ弁当を開けながら、その横の封筒を見つめる。
帰ってきたとき、ポストに入っていたものだ。