君色ドラマチック
「ですよね……」
力なくテーブルに視線を落とすと、サラダが運ばれてきた。
香草やブロッコリー、えんどう豆やミニトマトが綺麗に盛られているけど、やっぱり全部同じ色に見える。
「ま、真相は本人に聞けなきゃわからないけどな」
「どうして……その話を私に?」
「お前が気にいったから。ほら、サラダは食えるだろ。食わなきゃ元気出ないぞ」
って言われたって、食欲なんて出るわけない……。
けれど、私が手を止めている間、櫻井さんは黙々とサラダを食べ、話しだす様子がない。
食べなきゃ話さないってことか。
しぶしぶフォークで野菜を刺して口に入れるけど、味はろくにわからなかった。
「杉原のパターン、最高だったよ。俺のこと嫌いなはずなのに、俺の表現したいことをよくわかってくれていた。正直、結城とパタンナーを取り換えて正解だったって思った」
嫌な言い方。取り換えるだなんて。
「……どうも、俺はうまい言い方ができないらしいな」
また相当渋い顔をしていたらしく、櫻井さんは私の気持ちを察したように苦笑した。