ドリーミィ✡ マジカリア
皆凄く優しくて、入学式の時の不安が余計な事だったと思い知らされる。
本当良かったな…
「でも双葉、暫く見ない内に大きくなったよねー。驚いたよ」
「双葉はここ最近で凄く背が伸びたからね」
「何か百合、いっちーの妹ちゃんとゲームもしてたよねぇ~?仲良しなのぉ~?」
「まぁねー」
百合ちゃんは妹の双葉と気が合うらしく、小学生の頃は良く3人で遊んでいた。
たまに2人でゲームもしていたらしい。
私はゲームは苦手だから双葉とやってもすぐに負けてしまう。
双葉と百合ちゃんはゲームの強さも同じ位で良く白熱したバトルを繰り広げていた。
「朝のホームルーム始めるわよー!席に着いてー!」
先生の声で皆が一斉に席に着く。
私も急いで新しい自分の席に着いた。
友達が出来て安心したせいか、何だか胸がふわふわする。
もしかしたら柄にもなく舞い上がっているのかも知れない。
これからの生活がとても楽しみだ。
―…じゃないっ!―
……?
突然、
急に、
何の前触れもなく、
頭の中に…声が響いた。
酷く焦っているかの様な女の子の声が、
頭の中に直接、入り込んできた。