有害なる独身貴族
*
それから数日が過ぎる。
仕事終わりにお誘いをしてくる上田くんのしつこさに辟易しつつ、なんとかかわしているうちに、試食会の日になった。
アンケート用紙も用意したし、お料理は店長がいつもよりも腕によりをかけて作っている。
私は試食会に参加するのは二回目だ。
前回は接客担当だけだったけど、今回は裏方作業もさせてもらっているから余計緊張する。
大方の準備が出来た私たちは、今後のチラシ用にと、色々な皿を使っての写真撮影を行っていた。
「この写真が美味そうに見える」
「光の具合が大事なんですよね。以前プロの方にお話を聞いた時にはですね……」
「プロなー。頼んだらいいの出来るんだけど金かかってなぁ」
数家さんと店長が顔を突き合わせつつ、一枚一枚、デジカメの写真をチェックしているのを、私はテーブルセッティングをしながら聞いていた。
「今日刈谷ちゃん、来るんだろ」
「来ますよ。なんか、新しいモニターさんも連れて来てくれるそうです。会社の同期だそうで」
「ってことはお前ら世代ってことだよな。30代後半から45歳くらいまでの間でもう一人ほしいな。誰か居ないか? 男女は問わないけど」
「その年代なら、店長のほうが詳しそうじゃないですか。お友達とかいなんですか」
「子育て世代だからな、あんまり出たがらんのだよなぁ。茜のほうが知ってるかもな、客にいそうだ。今度聞いてみるか」
モニターも色々考えて決めているんだな。
美味しい料理だけ出してれば売れるというほど、甘いもんでも無いんだよねぇ。
それから数日が過ぎる。
仕事終わりにお誘いをしてくる上田くんのしつこさに辟易しつつ、なんとかかわしているうちに、試食会の日になった。
アンケート用紙も用意したし、お料理は店長がいつもよりも腕によりをかけて作っている。
私は試食会に参加するのは二回目だ。
前回は接客担当だけだったけど、今回は裏方作業もさせてもらっているから余計緊張する。
大方の準備が出来た私たちは、今後のチラシ用にと、色々な皿を使っての写真撮影を行っていた。
「この写真が美味そうに見える」
「光の具合が大事なんですよね。以前プロの方にお話を聞いた時にはですね……」
「プロなー。頼んだらいいの出来るんだけど金かかってなぁ」
数家さんと店長が顔を突き合わせつつ、一枚一枚、デジカメの写真をチェックしているのを、私はテーブルセッティングをしながら聞いていた。
「今日刈谷ちゃん、来るんだろ」
「来ますよ。なんか、新しいモニターさんも連れて来てくれるそうです。会社の同期だそうで」
「ってことはお前ら世代ってことだよな。30代後半から45歳くらいまでの間でもう一人ほしいな。誰か居ないか? 男女は問わないけど」
「その年代なら、店長のほうが詳しそうじゃないですか。お友達とかいなんですか」
「子育て世代だからな、あんまり出たがらんのだよなぁ。茜のほうが知ってるかもな、客にいそうだ。今度聞いてみるか」
モニターも色々考えて決めているんだな。
美味しい料理だけ出してれば売れるというほど、甘いもんでも無いんだよねぇ。