♡゚・*:.。 Aqua Rose Princess 。.:*・゚♡
俺は怪我をした彼女に声を掛けようと近づいた。
だが、その時‥‥
彼女は何かをボソッと呟いた。
「"___________________."」
その瞬間、彼女の周りが淡く光った。
一瞬のうちに、顔の傷は消えていた。
それから、彼女は何も唱えずにヴァイオリンの修理を数秒で終えていた。
一瞬、魔法陣が浮かび上がって、淡いブルーを放った。
その模様はどこかで見たことがあるような気がした。
「‥‥魔、法」
俺は思わず言葉を漏らした。
魔法が使えるなら、彼女は魔導師だということだ。
でも、それなら何故音楽科にいるのだろうか。
魔導師は魔術科のはずなのに。