新社会人の私と不機嫌な若頭


その車から一人の男性が降りてきた


「お疲れ様です、姐さんがお待ちです」


そう言って後部座席のドアを開けてくれた
中を覗けば……翔子さん

声を出そうとすると
翔子さんは自分の口元で
シーッとジェスチャーをしてくる


もしかして……内緒なのね
私はそのまま車に乗り込んだ



車を走らせてすぐ

「美沙から聞いたわ……喧嘩」


『お恥ずかしいです……』


「気にしないで、逆にバンバン喧嘩しなさい。あの子を困らせてあげましょう」


なんて、楽しんでいる


『あの、今日は……?えっ、美沙さんのお宅じゃないんですか?』


翔子さんは笑っている


「たまには……綺麗なドレス着たり、シャンパン飲みたいでしょ?」


その言葉に私は理解した


『はい!やった』


翔子さんのお誘いに
私は久しぶりにドキドキした
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