新社会人の私と不機嫌な若頭
『……私、涼介さんに嫌われたんじゃないかって…。飽きられたんじゃないかって勝手に思ってました……やっぱり……あの事があるから…。ふ、普通、嫌でしょ?だから……』
だから、私を抱かないんだと。
「さっきも言ったけど……違う。杏奈を抱きたくないわけじゃない、その逆」
「あの事を考えないと言えば嘘になる。けどな、こうして俺の腕の中にいる。だからそこまで気にならねぇ」
涼介さんはそのまま私を抱きしめている
その手が少し震えているようにも見えた
「杏奈に優しくできないかも」
その言葉に私の身体は熱くなる…
さっきも言っていた
それに対して自分が言った言葉に
恥ずかしくなってしまう
『……それでもいい』
『……お風呂入ってくるね』
そう言って涼介さんの腕から抜け
バスルームへ向かった