オトナな部長に独占されて!?
◇◇◇
4月。暖かな春の日差しを浴びて、今日も私は外回り。
お客さんに名刺を渡すと、『お姉ちゃんが係長やってんの。へぇ、凄いね』と言われるのがくすぐったい気分。
午前中の仕事が終わって、一旦帰社する。
私のデスクは第二から第一営業部に異動となり、今は左右を先輩男性社員に挟まれている。
椅子に座る前に、左隣の先輩に声をかけた。
「山田さん、ヘアサロン・ガボットさんの出店依頼の件ですが、午前中に計画書を提出すると昨日言ってましたよね?
まだもらっていませんが」
「今やってる。こっちだって暇じゃねんだよ。
今日中には出すから、黙って待っとけ」
「提出期限を午前中にと決めたのは、私ではなく山田さんです。
期限を過ぎるようなら、遅れる理由と予定終了時刻を自分から伝えに来るのが常識ではないでしょうか?
以後、気を付けてください」
「チッ……」