オトナな部長に独占されて!?
飛び級で昇進したため、入社年数が私より数年上の先輩達が部下になってしまった。
きっと山田さんは、歳下の私に報告を上げなければならないのが屈辱的なのだろう。
その気持ちはわからないでもないけど、仕事は仕事。割り切って欲しい。
私だって歳上に対してアレコレ指示するのが心苦しくもあるけど、それより係長業務をこなすことの方が大切だから、言わなくてはならないことは口にする。
それでいいんですよね?
葉月部長……。
前よりも少し離れてしまった部長デスクをちらりと見ると、葉月部長は第二営業部の課長と何かを話していた。
課長が困ったような顔をして頭をポリポリ掻いているところを見ると、何か問題が発生したみたい。
それで『どうしましょうか?』と、部長の指示を仰いでいるといった雰囲気に見えた。
葉月部長は渡されたファイルをぱらぱらとめくってから、紳士的なスマイルを浮かべて課長に指示を出す。
課長はポンと手を打ってファイルを受け取り、一礼してから自分の席に戻っていった。
どうやら課長の問題は、すんなり答えが出たみたい。
葉月部長に掛れば、どんなことでもスマートに解決してしまう。
凄い人だよね、本当に……。
道のりは遠いけど、私もいつか部長みたいになりたいな……。