オトナな部長に独占されて!?
西園寺部長は悔しそうに顔を歪めて、ガタンバタンと、荒々しく会議室から出て行った。
驚くことがあり過ぎて、私はまだ思考も体も正常通りに動かせずにいる。
今の気持ちを一言で言うとしたら……葉月部長って凄い。
そんな馬鹿でも言える感想しか出てこない。
膝立ちで、体半分うしろに捻ったおかしな姿勢で、呆然と葉月部長を見ていた。
葉月部長はやれやれといった顔をして、西園寺部長が出て行ったドアに向けて大きく息を吐き出している。
それからふと何かに気付いたように、こっちを向いて……目を見開いて絶句していた。
私も同時に驚いていた。
いや、驚くというより慌てふためいた。
そうだった!
隠れていなきゃいけなかったのに、どうしよう⁉︎
再びテーブルの下に潜り込んでみたけど、そんなことをしても遅いのは分かっている。
それでも隠れずにいられなかったのは、葉月部長とどんな顔で何を話していいのか分からなかったから。