純恋イケメンガールを好きになる!
それって、まさか……昨日の……。
ふと、芦谷の唇が自分の口端に触れた瞬間を思い出す。
頬がカァっと熱くなった。
「…………写真は、それだけ?」
それだけならいい。
まだ何とか誤魔化せる。
それだけなら…………
……でも、それで済むはずはなくて。
「……っ、ううん……。それと……っ、あたしと純恋の……中学時代の写真がたくさん……っ。」
もう、事は取り返しのつかないことになっていた。
それなら尚更俺は、加耶ちゃん達と話さなければならない。
だって加耶ちゃん達は、こんなめちゃくちゃな俺を好きになってくれて、俺はそれが
本当に、嬉しかったから。
姿も性別も、嘘でしかなかった俺だけど。
それだけは本当に、嬉しかったから。
その気持ちだけは、嘘じゃないから。