嘘から始まる運命の恋
「ええとね、鶏皮チップとスパイシーポテト、野菜スティック……それに、カマンベールチーズフライ」
「結構食べるんだね」
カイに言われてハッとする。別れ話をしてから食べるのはさすがに気まずいし、控え目に頼めばよかったのに、ついおいしそうな写真につられて頼んでしまった。
「だ、だって、カイもライブが終わってお腹空いてるかなって思って」
「俺もライブ前に食べたよ」
「あ、それはそうよね。楽器を演奏するのって意外と体力を使うもんね」
私の言葉にカイがわずかに眉を上げた。
「真由里もなにか演奏するの?」
「今はしてないよ」
「前はしてたの?」
これから別れ話をする相手に、自分の過去を話したって意味はない。そう思うのに、さっきの演奏の余韻のせいか、つい語ってしまう。
「うん。幼稚園の頃から中三までピアノを習ってたの。高校受験を機に辞めたんだけど、大学生のときに女子ばっかりのジャズサークルに入ってまた弾くようになったんだ。就職してからは実家を出ちゃったから弾く機会がなくて。たまに実家に戻って息抜きに弾く程度」
「結構食べるんだね」
カイに言われてハッとする。別れ話をしてから食べるのはさすがに気まずいし、控え目に頼めばよかったのに、ついおいしそうな写真につられて頼んでしまった。
「だ、だって、カイもライブが終わってお腹空いてるかなって思って」
「俺もライブ前に食べたよ」
「あ、それはそうよね。楽器を演奏するのって意外と体力を使うもんね」
私の言葉にカイがわずかに眉を上げた。
「真由里もなにか演奏するの?」
「今はしてないよ」
「前はしてたの?」
これから別れ話をする相手に、自分の過去を話したって意味はない。そう思うのに、さっきの演奏の余韻のせいか、つい語ってしまう。
「うん。幼稚園の頃から中三までピアノを習ってたの。高校受験を機に辞めたんだけど、大学生のときに女子ばっかりのジャズサークルに入ってまた弾くようになったんだ。就職してからは実家を出ちゃったから弾く機会がなくて。たまに実家に戻って息抜きに弾く程度」