嘘から始まる運命の恋
「音大に行こうとは思わなかったんだ?」
カイが興味を持った様子で訊いてきた。
「うん。中学生のときのピアノの先生がすごく厳しい人で、ピアノを弾くことが楽しいって思えなくなっちゃってね。それで先生に反抗したくなったのもあって辞めちゃった」
「もったいない、って言われなかった?」
「言われたよ。親にもさんざん怒られた。でも、先生に怒られるのが怖くて、ビクビクしながら演奏してる自分もイヤだったし、そんな自分がそれ以上うまくなれるとも思えなかったから」
そのときちょうど店員さんが注文を訊きに来た。それぞれのドリンクとともに、私がさっき言った料理をカイがすべて頼んでくれた。
「それから、アスパラのベーコン巻きとたこ焼きも」
カイが注文を終えて、私は思わずツッコミを入れる。
「なんだ、結局カイも食べるんじゃない」
「そう」
カイがニッと笑った。さっきとは違ういたずらっぽい笑い方だ。
ふーん、結構表情が豊かなんだね。
「カイはいつからアルトサックスをやってるの?」
「小二のときから」
カイが興味を持った様子で訊いてきた。
「うん。中学生のときのピアノの先生がすごく厳しい人で、ピアノを弾くことが楽しいって思えなくなっちゃってね。それで先生に反抗したくなったのもあって辞めちゃった」
「もったいない、って言われなかった?」
「言われたよ。親にもさんざん怒られた。でも、先生に怒られるのが怖くて、ビクビクしながら演奏してる自分もイヤだったし、そんな自分がそれ以上うまくなれるとも思えなかったから」
そのときちょうど店員さんが注文を訊きに来た。それぞれのドリンクとともに、私がさっき言った料理をカイがすべて頼んでくれた。
「それから、アスパラのベーコン巻きとたこ焼きも」
カイが注文を終えて、私は思わずツッコミを入れる。
「なんだ、結局カイも食べるんじゃない」
「そう」
カイがニッと笑った。さっきとは違ういたずらっぽい笑い方だ。
ふーん、結構表情が豊かなんだね。
「カイはいつからアルトサックスをやってるの?」
「小二のときから」