ゴールデン☆キャット
有名な滝を見に行くと、そこそこ人で賑わっていた。


マイナスイオン!


分かんないけど出てる気がする!



「ははっ」



感動していたら隣から笑い声が聞こえた。



「なんで笑うの!?」

「子供みたいな顔してるから」

「子供だし。 尊も子供じゃん」



テンションの上がった私を心配してくれてるのか、尊はずっと手を握ってくれている。


太陽の光が反射する尊の髪の毛はキラキラ輝いてる。


キレイ。



「ホッとした」

「何が?」

「誘ったのはいいけど、遊べる場所って特にないじゃん? みのりがつまんなそうな顔したらどーしよって思ってた」



そんな事考えてたの?


自由気ままなフリしていつも私の事を考えてくれてる。



「色んなところ行きたい。 尊と一緒なら……」



頑張ってみたものの、やっぱり恥ずかしくて小さな声になってしまった。


それでもちゃんと聞こえていたのか、尊は眩しいくらいの笑顔で返してくれた。






< 174 / 180 >

この作品をシェア

pagetop