遥か~新選組桜華伝~
「どういう意味だ」
沖田さんが再び刀を構えると同時。
遥空も腰の鞘から刀を引き抜き
「仲間とか言っといて、自分らは暗殺したんだろう?
新選組のもう一人の局長、芹沢 鴨(せりざわ かも)を」
それを私達へ突き付けた。
「なっ…」
沖田さんと土方歳三の顔色が変わる。
「貴様…どうしてそれを…!」
土方歳三がギリッと遥空を睨んだ。
「読んだんだよ。150年先の未来にあった本をな」
「未来の本…だと…」
「あぁ、未来の遥の家にあったんだ」
そう言って、遥空は私に視線を向ける。
「……」
──新選組局長、芹沢鴨の死。
新選組にとって重大な出来事だろう。
世間的には”変死”となっている芹沢の死。
しかし実際は…
土方歳三らによる計画的暗殺。
芹沢の態度の悪さや、派閥争いが理由らしいけど。
仲間を殺したことがバレたら、新選組の評判は確実に悪くなる……。