恋に落ちるなら君がいい



「誰に聞いたの?」


「澪を探しに来た時…。

下の階の人が教えてくれた。」


涙がだけが

言葉の変わりに流れていく。




慧の首にしがみついて



初めて


言葉にした。



言葉にできた。



「恐かった…


赤ちゃんがもうダメだって言われた時…


恐くて悲しくて…


死んじゃいたかった…っ‼」





ずっと閉じ込めてた言葉。


それを口にした時


初めて私は

ほんの少しの間だけど

会えてもいなかったけど


私は

ママだったんだって…

実感して


慧の首にしがみついて


声をだして泣いた。


慧も同じだった。



静かに

泣いていた。



慧も

パパだったんだ…。



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