恋に落ちるなら君がいい



何の話かと思えば


離婚するですって⁈

「何を言ってるの⁈」

頭で考えるよりも先に口が勝手に動いてしまっていた。


何を

何を考えているの?


先日、忠告したばかりだというのに

この男は一体何を考えてるの⁈


その子を…


その子の鎖を解いてしまったら…

慧一が…


慧一がまた


私の前からいなくなっちゃうっ‼





「離婚する必要なんてないでしょっ⁈

結婚生活では意見の食い違いなんてたくさんあるわっ‼


何も焦らなくてもいいじゃない?

少し落ち着いて考えたほうがいいわ。」



「砂…月さん?」


戸惑うような弱々しい声が耳につく。

彼女を思わず睨みつけると

「動揺するなんてあなたらしくないですよ。」

不敵な笑みを浮かべたあの男が

私を嘲笑うように見つめていた…。








その目を見て



確信した。



慧一に対して伝えていたように見せた姿は


この男からの


私への宣戦布告。


ハメられた…。





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