性悪女子のツミとバツ
ケーキ入刀の時には、まるで有名人になったみたいに沢山のフラッシュを浴びる。
「萌ちゃーん、目線こっちにもおねがーい。」
「安井さん、今度はこっちよ~!」
カメラを構えているいずみさんと園田さんの呼びかけに応じる。
「今日の萌はサービスがいいな。全くツンツンしてない。」
隣に並ぶ彼が耳元でどんなにからかっても、今日ばかりは笑顔をキープだ。彼の挑発には乗ってやらない。
高砂に着席して、招待客から次々に祝福を受ける。御礼を言いながら、ちらりと会場を見回せば、私の学生時代の友人に声を掛けている男性の姿が目に入った。
去年から、総務課の課長補佐として私の上司になった坂本さんだ。
元々経理課の主任だった彼は、佐藤さんの同期らしいが、社内でも有名なチャラさのせいか、未だ独身である。
結婚を報告したら「えー、俺も萌ちゃん狙ってたのにぃ!」と返され、思わず素で「何言ってんですか」とツッコんでしまった。安定のチャラ男クオリティだ。
そして、披露宴のプログラムに組み込んだブーケプルズで、見事ブーケを引き当てたのは、なんと御年二歳のなぎさちゃんだった。
純粋に“およめしゃん”(お姫様の一種だと勘違いしてるとか)のブーケを手に喜ぶ娘の横で「まだ、さすがに早いだろう!」と慌てだした佐藤さんに思わず吹き出す。よく見たら、いずみさんも必死に笑いを堪えていた。
「萌ちゃーん、目線こっちにもおねがーい。」
「安井さん、今度はこっちよ~!」
カメラを構えているいずみさんと園田さんの呼びかけに応じる。
「今日の萌はサービスがいいな。全くツンツンしてない。」
隣に並ぶ彼が耳元でどんなにからかっても、今日ばかりは笑顔をキープだ。彼の挑発には乗ってやらない。
高砂に着席して、招待客から次々に祝福を受ける。御礼を言いながら、ちらりと会場を見回せば、私の学生時代の友人に声を掛けている男性の姿が目に入った。
去年から、総務課の課長補佐として私の上司になった坂本さんだ。
元々経理課の主任だった彼は、佐藤さんの同期らしいが、社内でも有名なチャラさのせいか、未だ独身である。
結婚を報告したら「えー、俺も萌ちゃん狙ってたのにぃ!」と返され、思わず素で「何言ってんですか」とツッコんでしまった。安定のチャラ男クオリティだ。
そして、披露宴のプログラムに組み込んだブーケプルズで、見事ブーケを引き当てたのは、なんと御年二歳のなぎさちゃんだった。
純粋に“およめしゃん”(お姫様の一種だと勘違いしてるとか)のブーケを手に喜ぶ娘の横で「まだ、さすがに早いだろう!」と慌てだした佐藤さんに思わず吹き出す。よく見たら、いずみさんも必死に笑いを堪えていた。