双姫 Ⅱ
双覇side
「朱音!」
「ねぇ!大丈夫なの!?」
朱音が胸を押さえながら倒れた。
「……どうやら気を失ったようです。
類、朱音さんを頼みます。」
「うん。」
意識を失った朱音を類が背負った。
「貴方達…この代償はどう払ってくれますか?」
「朱音がどんな気持ちで聞いてたと思ってるの?
君達、タダじゃおかないから。」
「お、俺達は…。」
「言い訳すんなよ。
朱音の事も考えねぇで好き勝手言いやがって!」
「やっぱお前ら、潰しとけば良かったか。」
俺らの言葉に青褪める三人。
「アンタら
東条が今までしてきた悪行知ってる?
それ知っても「恩人」って言えるかな。」
俺らは朱音の意識が無かった三週間。
『蛇蝎』そして、東条の事を調べた。
世間では揉み消されているが
『神龍』から教わったハッキングで調べたら
とんでもねぇ情報ばかりが出てきた。