バンテスト魔法書の保持者
「全部勝つ必要ない。1つだけでも勝てる。それだけでも、落ちこぼれなんて言われない」


「‥‥‥‥ありがとう」


静かに、でも、とても嬉しそうに笑うルリ。


入学そうそういいことした。


そんなキャラじゃないけど。


ルリが自信喪失した教会の子に、ちょっとだけ似てただけなんだけど。


‥‥‥‥私、つくづく気まぐれだ。


「まもなく、入学式を行います。参加する生徒は、席にお座りください」


校内アナウンスで、席につく生徒達。


そして、しばらくして入学式が行われた。


「これから、入学式を行います。初めに、新入生代表の言葉」


そして、舞台に立っている入試順位第1位の新入生が立つ。


その新入生が姿を見せただけで、あるものは息を呑み、あるものは目を奪われる。


肩まである美しい白銀の髪がさらさらと揺れ、鋭く切れ目な美しい琥珀色の瞳。

すべてのパーツが整っている、まさに美男子。

身長は高く、170㎝はあるだろう。


誰も一言も喋らないこの空間で、圧倒的な存在感を誇る彼。


「太陽の光が穏やかに降り注ぐ‥‥‥」


彼の声に、誰もが耳を傾け、誰もが聞きほれているだろう。


だけど、私はその中には含まれていない。


彼の名は‥‥‥


「新入生代表レイト・ハンラルト」


ハンラルト国、第3王子。


そして、ハンラルト国の時期王とも期待される天才。


「‥‥‥‥見つ、けた」


「え?」


隣で、ルリが反応したが気にならない。


ハンラルト国の王族‥‥‥やっと会えた。


私はレイト・ハンラルトをじっと見つめ、憎しみの感情を渦巻かせていた。


今度こそ‥‥‥負けない。




私はあなた達を許さない‥‥
必ず復讐して、あなた達に屈辱を‥‥‥




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