バンテスト魔法書の保持者
正直、勝つ理由なんてない。


勝てば、オシレット先輩に好きな命令を1つ出来るだけ。


そんなことどうでもいい。


ただ‥‥‥


「勝つ、よ」


「!」


「私が、勝つ」


私自身の強さを‥‥‥


「へぇ~じゃ、楽しみにしてようかな♪」




















見せつけてやるだけ。





*********************





目の前の新入生はよくわからない子。


そんな印象を僕は持っている。


入学式で、面白そうな子がいないか学園を散歩していた時だった。


不意に正門から入ってきた、2人の生徒。


1人は珍しい銀髪の大人びた雰囲気の子。


興味をそそった。


魔力の量も、色も、とても素晴らしい。


話しかけたかったけど、その青の瞳はとても静かで冷ややかなものだった。


話しかけに言ったユカナちゃんに、少し同情するくらい。


不意に、その新入生の隣にいるもう1人の新入生に意識が傾いた。


銀髪君に意識が行き過ぎて、気にも止めなかった女の子。


大人びた容姿の銀髪君とは違い、どこかまだ子供っぽい感じもする。


ただ、その雰囲気は銀髪君と同じくらい大人びたものだった。
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