バンテスト魔法書の保持者
魔力の量は驚くほど少ない。


実技試験が心配になるほど。


だけど、その子だけを目に映した瞬間、胸がやけにざわめいた。


よくわからない。


けど、何かを感じさせられる。


この学園に入ったのは家の命令。


期待したいたハンラルトの王女ですら、興味は湧かなかった。


先輩も、あまり興味はない。


教師とも先輩とも試合しても、満足できなかった。


面白くない。


けど、この胸のざわめきは?


強く見えるその子は、とても弱そうに見えた。


矛盾している。


だけど、そこがオモシロい。


「‥‥‥あ、僕、そろそろいかなきゃ。じゃあ子猫ちゃん、コロシアムでね♪」


子猫ちゃんにウィンクをしす。


表情はピクリとも動いていないけど、どこか歪んだように見えた。


僕は食堂を出る。


それから学園校舎の図書室に言った。


職員室から鍵をとり、誰もいない図書室を開ける。


適当に本を眺めて、面白そうなのを取る。


それが僕の本選び。


「子猫ちゃんとの試合、楽しみだなぁ」


あの魔力では、大魔法を使えるかも微妙。


だけど、きっと子猫ちゃんは使ってくるだろうな~


勝つためのキーは、やっぱり使い魔君かな。


アルテ家時期当主とうたわれたリルちゃんとの試合。


あの子とはパーティーでの面識もあるし、弱い分類の子ではなかったはず。


授業での映像を見せてもらえば、いい勝負に見えた。
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