バンテスト魔法書の保持者
けど、それは大きな間違い。

・・・
見えたのであって、実際はいい勝負なんかしていない。


僕から見れば、子猫ちゃんの圧勝というところだ。


「あら?オシレット、早いのね」


本を数冊手にとっていると、同じクラスろの美女が図書室に入ってきた。


この国の宝、イナリシア王女。


あ~あ、僕って運悪いな~


イナリシア王女に会っちゃうなんて。


「おはようございます、イナリシア王女」


「敬語を使わなくてもいいのよ。ここではただのイナリシアだもの」


嘘つき。


そんなこと、これっぽっちも思ってない癖に。


僕の家であるダーシング家は、ハンラルト国では公爵の位にある。


公爵位は貴族の最上位で、王位に次ぐ権力をもつ称号。


だから僕は将来、イナリシア王女の部下になるかもしれない。


考えただけで反吐が出そうになるけどね~


「この学園で家柄は関係ないわ。だから、オシレットも私のとこはイナリシアって呼んで」


「え~それは恐れおおいですよ。僕はダーシング家の時期当主ですから」


「フフっ」


綺麗に微笑む彼女は、まさに絶世の美女。


ま、僕は興味ないけど。


この学園で家柄は関係ない?


よく言ったものだ。


何も気づかない、皆に愛される哀れな王女。


それが、僕がイナリシア王女に対するイメージなんだよね。


「この学園はいいわよね。環境も整っていて家柄も関係ない。実力のある者達だけが入学できる」


「あなたは実力のある者?」


「ええ。必死に実力のある者になるように努力してきたもの」
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