バンテスト魔法書の保持者
「そうそう、リオウ君ですよ」
「グランプリに誘っただけよ。断られてしまったけれど‥‥‥」
「断った?あなたのお誘いを?」
「ええ。ハッキリとね」
おお、これはいいネタだ♪
1年2位の期待の新入生が、学園のマドンナであるイナリシア王女の誘いを断った!
いいねいいね。
「オシレット、記事にしようとしてる?」
「あ、お見通しですか?」
「あなたね‥‥‥」
記事にしようとしている、というのは、僕が新聞部の部長であるからだ。
ま、部員数3人しかいないんだけどね~
ほとんど僕が記事集めしてるし。
編集は後の2人に任せてあるんだけど。
「今回の僕と子猫ちゃんの試合も、かなり注目されてるんですよ。特ダネですよ!」
「子猫ちゃんって‥‥‥はぁ~、あなたは本当に自由な人ね」
「僕が自由人?違いますよ。僕は忠実な家と国の犬です。安心してください」
「何を安心していいのかがわかりません」
イナリシア王女はそう言ってそばにある本を取るお、カウンターに借りる本を記入して図書室を出て行った。
あ~あ、本当にイナリシア王女って純粋だな~
真っ白で、大切に育てられた王女様。
ま、それもそうか。
「大切に育てられたぶん、君は絶望と不幸を味わうことになるんだから」
髪を握っていた感覚を思い出し、舌打ちをしそうになる。
ふざけてるでしょう?
違うんだよ、イナリシア王女。
あれは正真正銘の僕の本音。
真実を知った君は、いったいどうなるんだろうね?
ふざけているのはむしろ、いつもの作った僕。
ま、今は子猫ちゃんとの試合のとこだけを考えよう。
どうしようもないこと。
自分がここにいるのも、自分がこうなってしまったことも。
何も求めてはいけない。
全てが壊れる、その時まで。
『私はお前でお前は私だ。だから頼む。私の願いを叶えてくれ。そうすれば‥‥‥』
彼の内にある、もう1つの心。
彼も‥‥‥いや、彼らもまた、回り始めた歯車の1つ。
それに彼ら自身が気づくのは、まだ先の話。
*********************
「グランプリに誘っただけよ。断られてしまったけれど‥‥‥」
「断った?あなたのお誘いを?」
「ええ。ハッキリとね」
おお、これはいいネタだ♪
1年2位の期待の新入生が、学園のマドンナであるイナリシア王女の誘いを断った!
いいねいいね。
「オシレット、記事にしようとしてる?」
「あ、お見通しですか?」
「あなたね‥‥‥」
記事にしようとしている、というのは、僕が新聞部の部長であるからだ。
ま、部員数3人しかいないんだけどね~
ほとんど僕が記事集めしてるし。
編集は後の2人に任せてあるんだけど。
「今回の僕と子猫ちゃんの試合も、かなり注目されてるんですよ。特ダネですよ!」
「子猫ちゃんって‥‥‥はぁ~、あなたは本当に自由な人ね」
「僕が自由人?違いますよ。僕は忠実な家と国の犬です。安心してください」
「何を安心していいのかがわかりません」
イナリシア王女はそう言ってそばにある本を取るお、カウンターに借りる本を記入して図書室を出て行った。
あ~あ、本当にイナリシア王女って純粋だな~
真っ白で、大切に育てられた王女様。
ま、それもそうか。
「大切に育てられたぶん、君は絶望と不幸を味わうことになるんだから」
髪を握っていた感覚を思い出し、舌打ちをしそうになる。
ふざけてるでしょう?
違うんだよ、イナリシア王女。
あれは正真正銘の僕の本音。
真実を知った君は、いったいどうなるんだろうね?
ふざけているのはむしろ、いつもの作った僕。
ま、今は子猫ちゃんとの試合のとこだけを考えよう。
どうしようもないこと。
自分がここにいるのも、自分がこうなってしまったことも。
何も求めてはいけない。
全てが壊れる、その時まで。
『私はお前でお前は私だ。だから頼む。私の願いを叶えてくれ。そうすれば‥‥‥』
彼の内にある、もう1つの心。
彼も‥‥‥いや、彼らもまた、回り始めた歯車の1つ。
それに彼ら自身が気づくのは、まだ先の話。
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