バンテスト魔法書の保持者

****


太陽の輝く青空。


そして沢山の人。


オシレット先輩が現れると、歓声が湧き上がった。


『うるさい』


『同意』


観覧席は満員。


なんでこんな人前で試合なんてするんだろう?


意外と広いコロシアムは、試合するのに十分な広さはある。


んー‥‥‥この範囲なら、本気出しても大丈夫か、な?


離れた場所にいるオシレット先輩は、相変わらずニコニコと笑っている。


けど、今は胡散臭くなくて本当に楽しそう。


『シンルス、入ってて』


心話で言うと、シンルスは音もなく消えた。


「それでは、これから試合を始めます」


響いた声は、ラベル先生のものだった。


先生が審判か‥‥‥‥


5・4‥‥‥‥


カウントダウンがなり、私はツインウィングを出して構える。


2・1‥‥‥0





         START





その文字を確認するが早いか、私は地面を蹴った。


「〈加速〉」


「♪」


迫っていく私を楽しそうに見つめるオシレット先輩。


‥‥‥ムカつく。


「ハッ!」


ガキン!


振り下ろしたツインウィングの刃は、オシレット先輩には当たらない。
< 229 / 354 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop