バンテスト魔法書の保持者
細い腕で、よくもまぁ振り回せるものだ。


「〈ファイアーボール〉」


そう呟いたかと思うと、私の回りに沢山の炎の魂が現れた。


「丸焦げだよ♪」


そう言って私から離れるオシレット先輩。


それと同時の迫りくる炎の魂。


純度が高く、高密度な魔力によって生み出された炎の温度は高い。


最悪、骨まで溶ける。


「我が声を聞き、我に従え。我を助けよ!
〈スピリチュアルウィング〉〈トルネード〉」


迫りくる炎の魂を、自分を中心に竜巻を発生させて防ぐ。


聖霊の風で作った竜巻。


パンッと竜巻が弾けるようにして消える。


「ヒュ~♪」


オシレット先輩は、何を思ったのか口笛を吹いた。


それから意地の悪い笑みを浮かべる。


「?」


何か、企んでる?


剣を構え直し、即座にオシレット先輩に向かって走る。


「おいで、ロレント」


「っ、」


ギン!!


オシレット先輩が何かを呼んだ瞬間、私は見えない何かをツインで防いだ。


だけど、予想以上に強い力で後ろに吹っ飛ぶ。


地面に足をつけて、上に飛んで空中で一回転。


それからようやく地面に着地した。


「!」


だけど、その着地した場所には魔法トラップ。


「もらいっ!」


オシレット先輩の声が聞こえた瞬間、魔法陣が光り出した。
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