バンテスト魔法書の保持者
攻撃を仕掛けるように。


魔法発動中は行動が制限される。


それなのに、気配を絶っていたシンルスの攻撃に気づいて致命傷を避けた。


すごい‥‥‥


「まさか君も透明魔法を使い魔君にかけていたとわね」


「そっちの使い魔、一緒」


君も。


そう、さっきまではいなかったシャチ。


いや、見えていなかったという表現が正しい。


オシレット先輩の使い魔。


彼は自分の使い魔に透明魔法をかけていた。


私が防いだのは、恐らくあの使い魔の攻撃。


「ロレントの攻撃は防ぐわ、地雷トラップも防いだ。本当にすごいね」


あのシャチがロレント。


オシレット先輩の1体目の使い魔。


右腕もすでに治癒魔法で回復してるだろう。


「フォルテッシモ」


もう1本の魔術装備を手に持つ。


「ロレント」


「シンルス」


お互いの使い魔の名前を同時に呼ぶ。


するとロレントはシンルスへ、シンルスはロレントに襲いかかる。


「ガァア!!!」


ロレントは身体の回りに水を、シンルスは青の炎を纏う。


「〈アイスフュージョン〉」


「〈ホーリーフュージョン〉」


魔法を唱え、私は凍てつく冷気を、オシレット先輩は眩い光を纏った。


シンルスがロレントにぶつかった瞬間、私も地を蹴る。


ガキン!!ギン!ギン!ガキン!!ギン!
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