バンテスト魔法書の保持者
すぐにオシレット先輩達の方に向かう。


ガキン!!


だけど、それはライアンによって止められた。


手には、先ほどオシレット先輩が持っていた黒い剣。


「っ」


「行かせない」


剣を合わせながら、私はオシレット先輩の方に目線を向けた。


丸く光っていた光が、風のように裂ける。


裂けた光は溶けるようにして消えた。


現れたオシレット先輩。


その、姿。


衣装は制服ではなく、白銀色の妖精族特有のものに代わっている。


背中には、先ほどのミミーチャと同じような透き通る白銀の妖精の翼。


手には他の魔術装備だろう、白の2つの剣。


〈フュージョン〉

絆の強い使い魔と主が魂を一時的に融合させる魔法。

絆がなければそれは魂の波長は合わず、これを行うことは出来ない。

これにより、主は使い魔の力を一時的に得る。


「っ!」


ガキン!


ライアンと剣を弾きあい、ひとまず私は距離をできるだけ取るために上に飛ぶ。


ライアンはオシレット先輩の隣に戻った。


「さて、子猫ちゃん‥‥‥」


呼ばれただけで、身体が強ばる。


剣を構え、オシレット先輩は真っ黒な笑みを浮かべて言い放った。


「覚悟はいいかな?」


「!」


言い放った瞬間、一瞬にして目の前にオシレット先輩がいた。


とっさに剣で防ぐが、踏ん張りもなく後ろに飛ばされてしまう。


「ガハッ、」


壁に激突し、地面に倒れる。
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