バンテスト魔法書の保持者
俺にも分からない。


ただジッと、リューラのいる場所を見つめる。


この戦闘は、学生レベルじゃない。


オシレット先輩の魔法の威力も、人を殺してしまうほどだ。


直撃したならば、リューラはただではすまないだろう。


直撃した、なら。


「あっ、」


隣のルリが声を上げた。


砂埃の中から、光が見えた。


そこから現れたリューラ。


そして‥‥‥


「シンルス君」


リューラのペンダントが眩い光を放っている。


シンルスはリューラの正面に立ち、オシレット先輩を睨みつけて唸っている。


シンルスとリューラは、光属性の結界で守られていた。


これはルクスだろう。


そして、光の結界を覆うようにもう1つの青い炎がバアリのように結界にまとわりついている。


これはシンルス。


2人がリューラを守った。


それもリューラの意志を無視して。


「はぁあっ!」


リューラの無事が確認された瞬間、使い魔のライアンがリューラに斬りかかる。


攻撃は結界にはじかれる。


「ガアァ!!」


シンルスが威嚇して雄叫びを上げると、ライアンは吹っ飛んだ。


「シンルス‥‥‥克服したな」


「え?」


シンルスが出てきて、またオシレット先輩達とリューラ達の激しい攻防が始まった。


まだ浅い付き合いだが、よく分かる。
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