きみへの想いを、エールにのせて
「違う。俺が復帰しようと決めたのは……」
「本当にごめんなさい。これからも結城君のことは、ずっと応援してる」
もうそれ以上泣くのを我慢できなかった。
彼に背を向け走り出すと「チョコちゃん!」と私を呼ぶ声が聞こえたけれど、振り向かなかった。
ずっと応援してる。
まだ彼が水泳を辞めてしまうことを受け入れられない私は、それしか言えなかった。
それからしばらくして、結城君が水泳部を辞めてしまったことを知った。
そろそろ温かくなってきて、学校のプールでも泳げる時期がやって来るのに。
あれから結城君との距離は開いたまま。
会えば挨拶を交わすものの、それ以上はなにも話さなかった。
「龍平、とうとうスイミングも辞めたみたいだ」
雄介君からそう聞いたとき、全身の力が抜けた。