きみへの想いを、エールにのせて
学校の水泳部は、どちらにしても3年の夏まで。
夏まで復帰の見込みが立たない彼が辞めたとしても、おかしくはなかった。
でも、スイミングクラブは違う。
「今、龍平には持ちタイムがない。これから復帰するにしても下位の大会でタイムを出して上がっていくしかなかったのに、スイミングを辞めたとすると……」
本気なんだ。
辞めるって、本気だったんだ。
一時の気の迷いであることを祈っていたのに。
「私のせいだ」
「違うよ、茜」
自分を責める私を、理佐はかばってくれる。
「そうだよ。榎本さんのせいじゃない。龍平、榎本さんが試合に応援に来てくれて、本当にうれしそうだった。アイツに告白する女の子はいくらでもいるけど、龍平の水泳に対する熱い思いに気がついたのは、榎本さんだけだよ」