きみへの想いを、エールにのせて

雄介君にまで慰められ、ますます苦しくなる。


「でも、私がつぶしちゃったの。結城君から水泳を奪っちゃったの」

「違うって、茜」


辛くて辛くて……ふたりの前から走り去った。

『チョコちゃんに、なにがわかるんだ!』と叫んだ時の結城君の苦しげな顔が私を追い詰める。


ホント、なにもわかってなかったんだ。
クロールでもいいから復帰して欲しいなんて。

彼は、表彰台に乗らなければ意味がないと言っていたのに。


それから、いつか結城君が載るかもしれないと思いながら毎月買っていた水泳の雑誌も買わなくなり、彼に会うことすら辛くなった。



やがて夏を迎え、全中の時期がやって来た。

結城君が抜けた水泳部のチームは、標準タイム突破できず、出場できなかった。
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