きみへの想いを、エールにのせて
水泳部の夏の活動が終わってしまうと、私の楽しみがひとつ減ってしまった。
「はぁー」
「もう、茜。そんなに溜息ばかりで」
泉があきれ声をあげる。
「でも、会えないんだよ?」
「C組行ってこればいいじゃん」
「行けるわけないでしょ!」
私はE組だからさほど遠くはないけれど、結城君のいるC組に特別仲のいい友達がいるわけではない。
「そんなこと言ってる間に、取られちゃうんだから」
泉の言葉にさらにへこむ。
たしかにその可能性はある。
今、彼女はいないようだけど、いつそういう存在ができてもおかしくない。
「そんなこと言わないでよー」
涙目になった私に泉はさらにあきれ返り……。
「せいぜい頑張りなさいよ」
「冷たいなぁ、泉は」
告白なんて無理。
だって勝手に眺めているだけで、話したことすらないんだもの。