きみへの想いを、エールにのせて
ストイックに水泳に取り組む結城君が好き。
だから邪魔にだけはなりたくない。
でも……結城君の隣に別の女子がいるところを想像するだけで、泣きそうになった。
そんな私にも、チャンスがやって来た。
秋は文化祭が行われる。
各々クラスや部活で出し物をしたりするけれど、私は所属する調理研究部でお菓子屋さんをすることになった。
私の担当はチョコチップクッキー。
他にドーナツやマフィンといったお菓子が、数種類用意された。
「いらっしゃいませ」
エプロンに三角巾というお決まりの服装で、売り子もこなす。
毎年、調理研究部は大人気。
かなりの数を準備していても、連日15時前には売り切れてしまう。
私の担当したチョコチップクッキーは、その中でも一番最初に完売してしまった。