きみへの想いを、エールにのせて
自己満足かもしれない。
それでも私にできることをひとつでもしたい。
「うちの塾、夏期講習に空きがあるよ」
「ありがと。お母さんに頼んでみる」
父も母も、突然勉強に力を入れ始めた私に驚いていた。
それでも、無謀な挑戦に「できるところまでやってみなさい」と賛成してくれて、塾や参考書代を出してくれた。
そうやって毎日が過ぎていった。
休み時間も参考書を広げ、ひとつでも多くの英単語を覚えようとした。
結城君は……水泳を辞めてから、すっかり表情が暗くなってしまった。
学校でも口数が少なく、雄介君とくらいしか話しているところを見かけない。
そして、ある日の放課後。
先生にわからないところを聞いていて少し遅くに学校を出ようとすると、校門近くに結城君の姿を発見した。